奈良県桜井市で毎年2月14日に行われているだだおし。
このイベントは、鬼退治に関連した行事として知られています。
大和の地に春をよぶ一大火祭りともいわれています。
今回は、2024年のだだおしの日程や開催場所・見どころ・歴史・アクセス方法・駐車場情報を詳しく紹介していきます。
だだおしとは?
だだおしには、赤・青・緑の鬼が登場します。
だだおしという名前の“だだ“という意味はいくつかの諸説があります。
まず1つ目は、閻魔大王の持ち物の生前の行為を審判し懲罰を加える杖であるという説。
そして2つ目は、疫病神を駆逐する「儺押し(だおし)」から来たという説。
3つ目は、閻魔大王より授かったといわれている閻浮檀金(えんぶだごん)の宝印、檀陀印(だんだいん)を”押す”という説。
4つ目は、「だだだ・・・」と鬼を追い出す所から来たという説。
様々な諸説が残っていますが、どれが本当なのかは定かにはなっていないそう。
法力を宿した「牛玉札(ごおうふだ)」の力により大松明を持った赤鬼、青鬼、緑鬼を退散させる行事になっています。
2月14日の修二会の最終日で締めくくりとして『だだおし』が行われています。
長谷寺の行事
●1月1日から七日間の法要『修正会』
●2月8日から七日間の法要『修二会』
見どころ
だだおしの見どころは、鬼と巨大な松明です。
大松明を持った赤鬼、青鬼、緑鬼が登場します。
鬼は、「うおぉおーーーー」と唸り声をあげながら本堂の外側を回って行きます。
さらに太鼓や法螺貝の音と一緒になっているため、一番の見どころと言っていいほどの大迫力です。
基本的にはどの方向からの見ることはできます。
チェック牛玉護符(有料)を授与すれば、本堂の内側から見ることができます。
赤鬼が一番顔が大きくて迫力があります。
そして、鬼とともに登場するのがもう一つの見どころである大きな松明です。
だだおしの松明スゴい… pic.twitter.com/bt07y2NSzK
— 猫道士 (@syouyouha) February 15, 2017
大きさは、約4.5mあり重さは約120kgとかなりの大きさになっています。
樹齢200~300年の松の中心の赤身部分を使用しているそうですよ!
参拝者の近くまでくることもあり、近くで見ると迫力満点です。
松明の燃え残った炭は持って帰ることができます。
無病息災や家内安全の御利益があるため、ぜひ持って帰りましょう!
歴史
寺伝では、だだおしの起源は8世紀(701年から800年)まで遡る可能性があると記されています。
その起源である8世紀に、開祖が病の際に夢うつつの中で見た閻魔大王からお告げを受けて、悪魔退散の加持祈祷を行ったことが始まりといわれています。
また、現在存在している鬼面で最も古いもので江戸期の赤鬼面が残っており、その頃には今のような形ができていたのではないかと言い伝えられています。
名称の由来には、前述に書いた通り、いくつもの諸説があるためはっきりとわからないそう。
このような歴史があり、だだおしは1000年以上もの歴史があります。
今現在でも、その歴史は受け継がれており歴史深い伝統的な行事になっています。
2024年だだおしの日程・開催場所
2024年 だだおし | |
日程 | 2023年2月14日 |
開催時間 | 16:00~18:30 |
開催場所 | 長谷寺境内 本堂 入山料:500円 |
住所 | 奈良県桜井市初瀬731-1 |
マップ | |
お問い合わせ | 長谷寺 TEL:0744-47-7001 |
公式サイト | https://www.hasedera.or.jp/ |
スケジュール
当日のスケジュールをまとめました!
時間 | 予定 |
16:00~ | 法要開始 |
16:20~ | 堂内で鬼出現。 僧侶四手に挟んだ「牛玉札」で退散させる |
16:30~ | 参列者の額に「檀拏印(だんだいん)」押印 |
16:45~ | 堂外で鬼出現、大松明を持ってのたうちまわる |
17:00~ | 僧侶たちの牛玉札の力によって、鬼を長谷寺から退散されて法要終了 |
混雑状況
だだおしは、メディアからも注目を浴びてるイベントになっています。
例年の参拝者は300人以上の方が訪れるそうです。
一番の見どころである鬼の登場の際には、前の方にいくと、もみくちゃになってしまうほど人で溢れかえっているそう。
間近で見たい人は早めにいくことをおすすめします。
特に、本堂正面は混雑します。
メディアのカメラマンもスタンバイしているため、参拝者の方も少しでもいいポジションで撮ろうとする人がたくさんいるそうですよ!
安全で確実に見れる方法は、牛玉護符(有料)を授与してもらい、本堂の中で見ることができるため先に購入しておくことをおすすめします!
交通機関・駐車場情報
電車
●近鉄大阪線 長谷寺駅を下車、徒歩で約15分
車
●大阪方面
西名阪自動車道 天理ICより車で約35分
●名古屋方面
名阪国道 針ICより車で約20分
駐車場情報
会場には、有料の駐車場の用意があります。
●長谷寺境内駐車場 | |
住所 | 奈良県桜井市初瀬731-1 |
マップ | |
営業時間 | 8:30~17:00(4月~9月) 9:00~17:00(10月~11月・3月) 9:00~16:30(12月~2月) |
料金 | 普通車:500円 バイク:200円 |
収容数 | 70台 |
その他、周辺駐車場で収容数が多い駐車場を紹介します。
●豊森駐車場 | |
住所 | 奈良県桜井市初瀬721 |
マップ | |
営業時間 | 9:00~1700 |
料金 | 普通車:500円 |
収容数 | 60台 |
距離 | 長谷寺まで徒歩で約5分 |
●初瀬観光センター | |
住所 | 奈良県桜井市初瀬1593 |
マップ | |
営業時間 | 9:00~17:00 休み:火曜日、水曜日、12月29日~1月3日 |
料金 | 500円 |
収容数 | 50台 |
距離 | 長谷寺まで徒歩で約19分 |
●いせ辻駐車場 | |
住所 | 奈良県桜井市初瀬825 |
マップ | |
営業時間 | 24時間 |
料金 | 12時間/500円 12時間/1000円(4月29日~5月6日) |
収容数 | 36台 |
距離 | 長谷寺まで徒歩で約8分 |
イベント当日は、交通規制はありませんが、会場から近い駐車場は満車になる可能性があるため、会場の駐車場または近場に駐車したい方は早めに向かうようにしましょう。
まとめ
今回は、奈良県桜井市で行われているだだおしについて紹介しました。
だだおしが行われる2月14日は、寒さが続きますので暖かい格好をするようにしましょう。
暦上では春のため、このイベントは春の訪れを知らせてくれます。
一番の見どころである、迫力満点の鬼と大きな松明を近くで見ていただき、歴史ある『だだおし』を肌で感じていただきたいです。
ぜひ、足を運んでみてください!
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